とある方から、「ブログやってみなよ」の一言から、
勢いで「やります!」と宣言したので、始めてみました。
(ブログ初心者なので、内容はこれから頑張ります)
まずは、簡単な自己紹介させてください。
濱田と申します。あだ名は「はまちゃん」です。
大阪市生まれの30歳です。
家業は小さな刺繍業を営んでおり、僕の両親が経営してきました。
昨年9月に1人目の娘が生まれたばかりで、3人家族です。
初回は”刺繍スマホケース-ShiiShu-”って
「なんやねん」みたいなところも含めて、書いていこうと思います。
そもそも、「ShiiShu」ってなんぞや?というご質問をよく頂きます。
まず読み方は、「シーシュ」です。
なんで、これにしたかというと「刺繍」をもじって覚えやすいブランドにしたいからというところからです。
「Shisyu」→「Shisyu」→「Shishu」→「Shiishu」→「ShiiShu」
といろいろ試行錯誤して、最終的に
「ShiiShu」
が一番見た目と響きがしっくりきたからという感じです。
未だに刺繍職人の父はなぜか「シンシュー」とか「シッシュ」と呼んできます。
正しくは「シーシュ」です。
なんで、このブランドを立ち上げたかと言いいますと、
家業に携わってから「刺繍業界のビジネスモデル」を知ったことがきっかけです。
ざっくりお伝えすると、刺繍業は下請け構造(受注産業)のため、
刺繍したデザインなどをSNSで発信することが困難です。
なぜ、SNSに発信したいかと思った背景からお伝えすると、
私の実家は、家業の刺繍工房が1階にあり、小さい時から
毎日、工業用の刺繍機が並ぶ現場を通って、過ごしてきました。
▼工業用の刺繍機
そんな中、月日も流れ社会人になって、ある程度ビジネスマンにもなってきた頃に、
全く興味がなかった家業について、少し興味を持ち始めました。
そこで、家業で何か学ぶチャンスがあると思い、会社員をしながら副業申請し、
「家業の「広報担当」をやってみよう!」と思いたちました。
刺繍されたデザイン達は、素人の僕が見ても、とても高級感や立体感があり、
いわゆる「インスタ映え」も狙えるんじゃないかと勝手に妄想を膨らましておりました。
しかし、現実は
インスタ映えどころか、
刺繍で情報発信できるデザイン自体が「0」ということが判明しました。
当時の僕は刺繍業界のことについて、完全に無知だったのです。
理由はシンプルで、デザインの「著作権」が自社ではないからです。
(なんでそんなんも知らんねんてレベルですが、お許しを)
どういうことか簡単に説明すると、
刺繍業界においては、基本的には「他社の著作物デザイン」を刺繍するため、
「刺繍デザイン=他社の所有物」という関係性になり、
自社技術の情報公開がNGという構造だったのです。
何とか他に公開できものがないかと探して、
一部、過去に自社で制作した刺繍もありました。
しかし、刺繍自体の技術は綺麗なものの、デザインとはいうと、
これがまた「”おっさん”が作った感」丸出し状態のため、
今から力を入れるコンテンツとしては非常に困難でした。
この時に、刺繍はデザインとの親和性が重要で、もっと客観的にも喜んでもらえるようなサービスを作りたいと考え始めました。
そこで、僕は家業が培ってきた技術力を活かして、
「”個人”が刺繍したいデザイン」を依頼できて、主体的に情報公開もできることで、「刺繍」を必要とする人々と共に日本のものづくりを残していきたいと感じたのです。
それが2022年秋ごろでちょうどこの時に「第3回アトツギ甲子園」に親の許可なしで勝手にエントリーしました。当時の私は
・会社員在籍中
・業界経験なし
・会社HPなし
・最小企業(両親のみの自営業)
・ド素人が考えたアイデアのみ
という「何でエントリーしたんや??」という状況でした。
これが奇跡的に書類審査を通過し、周囲はSNSでも有名な方やこれから新しいことに挑戦したいという方々に囲まれながら、人生初のピッチコンテストに挑みました。
▼第3回アトツギ甲子園(@グランフロント大阪)
結果としては、決勝には進めなかったものの、小さな第一歩を踏み出すことができ、
刺繍業でも「技術ブランディング」ができる可能性を掴むことができました。
また何よりも「実現したい未来を本気で語っている」景色を見て、
社会は合理性だけではない、ものさしに気づくこともできた。
コンテスト中でしたが、何度も目頭が熱くなったことを覚えています。
そして、ここで宣言した”刺繍の感動体験を身近にしたい”ということを
実現するために2023年12月に「ShiiShu」を開始しました。
今後、「レザー刺繍スマホケース-ShiiShu-」について、
いろいろと発信していこうかと思いますので、少しでも多くの方に興味を持って頂けると幸いです。
次回は、「なんで”スマホケース”に刺繍?」という観点でも書いてみたいと思います。